2025.11.04 オフィス移転時に確認すべきA工事、B工事、C工事とは

こんにちは。
徳島オフィスづくり.comです。
徳島オフィスづくり.comでは、徳島県にてオフィス環境の整備やメンテナンス工事、内装工事、移転サポートなど、幅広いオフィスづくりを行っています。
オフィス移転やリニューアルを進める中で、「A工事」「B工事」「C工事」という言葉を耳にすることがあるかと思います。
「どの工事の費用を誰が負担するのか」「業者は自由に選べるのか」など、初めて移転を担当される方にとって分かりづらく感じる場面も多いのではないでしょうか。
実はこの3つの工事区分を正しく理解することが、スムーズな移転や改修の進行に大きく影響します。
この記事では、オフィス工事におけるA・B・C工事の違いと、それぞれ確認すべきポイントを分かりやすく解説します。

A工事・B工事・C工事とは？基本の考え方

オフィス工事が3つの区分に分かれているのは、工事場所によって管理や責任の範囲が異なるためです。
この区分によって「費用負担者」と「業者選定者」が変わり、工事の進め方にも影響します。
下記の表にそれぞれの特徴をまとめました。

このように、誰が費用を出し、誰が業者を決定するのかで大きく区別されています。
次に、それぞれの工事内容を詳しく見ていきましょう。

【ビル側主体】A工事とB工事の違いと具体例

A工事とB工事は、どちらもビルオーナーが指定した業者が工事を行うという共通点があります。
しかし、費用を負担するのが異なる点が重要です。

A工事（ビルオーナーの資産を守る工事）

A工事は、建物の構造や共有スペースなど、ビル全体の資産価値に関係する工事を指します。
テナントの入れ替えにかかわらず、建物の維持や修繕のために行われるものです。

• 費用負担・業者選定：ビルオーナー
• 主な例：外壁塗装・防水工事、共用トイレや廊下の改修、エレベーター更新、耐震補強など

これらはすべてオーナー負担で実施され、テナントが費用を支払う必要はありません。

B工事（ビル全体に関わるテナント要望の工事）

B工事は、テナントの希望によって行われるものの、ビル全体に関係する工事を指します。
空調や防災設備、給排水など、共用システムに関わる改修が該当します。

• 費用負担：テナント
• 業者選定：ビルオーナー
• 主な例：空調機の増設、スプリンクラー移設、給排水管の変更や延長

B工事では、テナントが費用を支払っても業者はビル指定となるため、相見積もりができず費用が高くなる傾向があります。
移転の予算を立てる際には、B工事費用をしっかり確認しておくことが大切です。

【テナント主体】C工事の具体例と注意点

C工事は、テナントが費用を負担し、自由に業者を選定できる工事です。
オフィスのレイアウトやデザイン、機能性に関わる工事が中心となります。

• 費用負担・業者選定：テナント
• 主な例：床や壁紙の張り替え、パーテーション設置、照明器具の変更や増設、LAN配線・電源工事、オフィス家具の設置

C工事は自由度が高く、自社の働きやすい環境をつくりやすい特徴があります。
ただし、工事を始める前に必ずビル管理会社へ申請し、許可を得る必要があります。
また、退去時には原状回復が求められるため、どこまで変更できるのかを事前に確認することが大切です。

オフィス移転を円滑に進めるための3つのポイント

A・B・C工事の仕組みを理解したうえで、移転や改修をスムーズに行うために以下の3点を押さえましょう。

1. 早期に工事区分を確認する
   　レイアウト案が決まった段階で、ビル管理会社にどの工事区分に該当するかを確認しておくと安心です。特にB工事は費用に大きく影響します。
2. B工事費用は余裕を持って計画する
   　B工事はコストが高くなることが多いため、予算に余裕をもたせて計画を立てると後のトラブルを防げます。
3. 信頼できる業者に相談する
   　C工事は業者を自由に選べるため、経験豊富で対応力の高い専門業者に依頼することが成功の鍵です。

A工事・B工事・C工事の違いを理解しておくことで、費用トラブルを避け、効率的で安心できるオフィスづくりを実現できます。
オフィス移転や内装工事でお困りの際は、ぜひ私たち徳島オフィスづくり.comまでご相談ください。

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